takeruhonor daily

雑学ニュースや、話題のニュースなど独断と偏見で語るblog です。

「三方よし」という理念

海外の大衆的なお店では、物を買っても

お礼を言われることは少なく、

ぞんざいな扱いをされることさえあります。


また欧米では、


サービスがお金の対価として提供され、

チップやサービスチャージなどの習慣が

一般的に広がっています。



一方、日本では、

サービスが商売の中に当然に含まれ、

そこまで高級ではないお店でも

気持ちの良い接客をしていただけることが

多くあります。



私達は、家族で過ごすカフェなどで、

日本のサービスの質に心から感謝します。



そして、この素晴らしいサービスが

日本に生まれ、定着した経緯を探ると、

江戸時代の商人に行き当たります。



身分制度の中で下位に配置され、

お金儲けを社会的に悪と批判された商人が、

「三方よし」という理念を持ち、

商行為をしたのですね。

「売り手よし、買い手よし、世間よし」


自分達の利益だけではなく、

お客様の利益にもなり、

社会にも貢献するということを

必死に考え続け、低い身分を脱して

社会で認められようと努力したのです。



江戸の商人達が、

私財で学校を創ったりしたのも、

その流れの一つですね。



そして、このような努力の賜物が、

日本の素晴らしいサービス精神を生んだ、

と考えています。



たとえば、



ヤマト運輸」の世界展開では


世界の中で、「時間指定」「場所指定」など

様々なオプションを取り揃え、

サービスを深化させている宅配サービスは

数少ないことを知りました。



この真面目さ、思いやりの心は、

日本の江戸時代からの歴史の中で築かれたもので、

世界の中で「日本企業の強み」になっています。



日本には未来がないような言説が目立ち、

私自身もそのような危機感も持ちますが、

しっかり見つめると、

このような日本の強みも健在です。



伝統の中でも革新していく京都のように、

日本がこれから「世界一のサービス」を

あらゆるビジネスに織り交ぜられたら、

また日本は輝き出すと感じます。



そして、個人のビジネスにおいても、

自分の利益だけではなく、

お客様のことを真剣に考え、

少しでも社会に還元していく人こそが、

長く愛され、いずれ、

日本社会を変えていくと信じています。