「消えゆく昭和シリーズ~未来技術遺産に登録されたレーザーディスク」
「消えゆく昭和シリーズ~未来技術遺産に登録されたレーザーディスク」
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★コピーは“絵の出るレコード”★
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LD…レーザーディスクは直径30cmもある大きな円盤。
見た目はCDと似てます。
でも大きさが違う。
LDは直径が30cm、LPレコードと同じです。
だからキャッチコピーが「絵の出るレコード」だったんです。
この画像の左がLD、右がCDです。
こうして見るとホントに大きいですなあ。
でもこんなに大きいのに片面1時間しか収録できないんです。
でもでもメインコンテンツである映画は、ほぼ1時間以上あるから…
見てる途中でディスクを裏返す必要があるんですね。
そのためLDは基本的に両面が記録面になってるんで…
DVDと違って、ディスクに画像がプリントされてません。
じゃあもし内容が2時間を超える場合はどうなるかというと…
LDが2枚組みになります。
裏返した後で、更にディスクチェンジが必要になるんですね。
場合によっては2時間以下の映画でも2枚組みなったりします。
これは区切りのいい所で分割するからなんです。
シーンに関係なく1時間ちょうどで分割…
なんて乱暴な事はしないんです。
そういった気配りは大事ですよね(;´∀`)
確かにビデオより格段に画質は良かった記憶があるけど…
でもやっぱり途中でディスクを裏返すのは面倒ですよねえ。
一般的には画質よりも利便性が求められますし…
手軽に見れて録画もできるビデオには後塵を拝しました。
レンタルLDが無かったのも普及を妨げた一因ですね。
そしてLDにトドメを刺したのがDVD。
プレイヤーもソフトもほぼ同じ価格では太刀打ちできません。
その後LDはひっそりと姿を消した…
と思われてたんですが、なんと…!?
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★未来技術遺産に登録されたLD★
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今でもプレーヤーは中古で安く買えますが…
買わないのには理由があるんです。
LDソフトをDVDで買い換えたから、というのもありますが…
古くなったLDが劣化して見るに耐えないんですね。
発売当初、LDは…
「半永久的に劣化しないやで」
とアピールしてたんですね。
でも実は結構がっつり劣化しちゃうんですよ。
だもんで、我が家のLDコレクションも大半がノイズだらけ…
だったら、もう捨てちゃえば?
大切な思い出なんですって。
そうそう、“思い出”と言えば…
昨年LDが未来技術遺産に登録されたんですよ。
これは国立科学博物館が制定した制度。
重要な科学技術や文化に大きく影響したものが選ばれます。
LDが選出された理由は再生方法に関する技術なんですね。
その技術が現在のテクノロジーを大きく進化させたんです。
LDは姿を消しましたが…
培われた技術は今もなお受け継がれているんです。